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小樽 イージーリスニングを聞くと思い出すのは

イージーリスニングというジャンルを確立したのは、あるラジオ番組かもしれない。元々、映画音楽などの軽い曲が好きだったこともあり、夜、寝る前にこの番組を聞くことが多かった。

あの城達也のナレーションがよかった。ミスターロンリーの曲を聞きながら、『遠い地平線が消えて、深々とした夜の闇に心を休めるとき、はるか雲海の上を音もなく流れ去る気流は、たゆみない宇宙の営みを告げています。』というナレーションで始まったこの番組は、ある時期の私にとっては、子守唄の代わりをしてくれた。

この番組は、音楽を中心に、ちょっとおしゃれで詩的な雰囲気があり、海外の様々な情報を短いナレーションで紹介してくれるのです。聞いていて心地よく、いつの間にか眠りにつくことも多かった。まるでマジックにかけられるようにす~っと眠りにつくことができたように思います。皆様はどうでしたでしょうか?

夜遅い番組だったので、ラジオで聞かれていない方も多いかもしれません。でも、JALの飛行機内で提供されていた『ジェットストリーム』という音楽番組でこの城達也のナレーションとイージーリスニング曲を聞いている方は多いのではないでしょうか。

さて、この台本を書かれた放送作家、堀内茂男さんは、最初の頃、海外に行ったこともなかったそうです。海外の雑誌や、スポンサーのJALの社員にインタビューをして、頭の中でその情景を想像し、1日2回分の原稿(原稿用紙1枚半x2)を、作成していたというのですから、すごい方です。

それから、城達也さん、この番組を1994年12月30日に終えてから、約2ヶ月後に食道がんで亡くなったそうです。あの声は本当にいい声で、聞きやすかったと思います。考えてみると、この方、声優として活躍されていたので、前々からテレビや映画の吹き替えで活躍され、どこかで聞いたことのある声でもあったのです。

現在、この番組は四代目の、これも声がいい伊武雅刀さんがナレーターをされています。この間、たまたまこの時間帯に起きていてこの番組を聞いて、いろいろなことを思い出させてくれました。いい番組が今も続いているのはうれしいことです。調べてみると、この番組は、FMとしては最長番組なんだそうです。知りませんでした。

ヤカン非行の、いや『夜間飛行のジェット機の翼に点滅するランプは、遠ざかるに連れ次第に星の瞬きと区別がつかなくなります。お送りしてまいりましたこの音楽が、美しくあなたの夢に溶け込んでまいりますように。では、また午前0時にお会いしましょう。おやすみなさい。』 やはり、エンディングのナレーションもいいですねえ。目にその情景が浮かぶようです。

でも、これから仕事へ行く人、家事をする人は、ジェット機の離陸時のように、しっかりエンジンをかけて、よりよいスタートを切ってください! ではでは。

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